2024/07/28 10:20
こんにちは
・30代、1児(1歳娘)を育てる東北在住ママ
・元病院勤務で国家資格保持者
・28歳で約3ヶ月のアメリカ留学へ
・30歳で開業
・現在はコナンにハマっており、1話目から視聴中(先が長い…)
【海外絵本の賞】絵本の世界のオスカー!コールデコット賞とは?有名な受賞作品も
みなさん、絵本の世界には「オスカー賞」とも呼ばれる名誉ある賞があるのをご存知ですか?
その名も「コールデコット賞」。今日は、初心者の方向けにこの賞についてわかりやすく解説していきます!
コールデコット賞とは?
コールデコット賞(Caldecott Medal)は、アメリカ図書館協会(ALA)の下部組織である児童図書館協会(ALSC)が毎年授与する絵本の賞です。1937年に設立され、アメリカ国内で前年に出版された最も優れた絵本に与えられます。
以下、ウィキペディア(Wikipedia)より引用
授賞の基準
授賞基準は以下の通りである。
- 前年に、アメリカ合衆国で出版された英語の本であること。
- イラストレーションはオリジナル作品であること。
- イラストレーターはアメリカ合衆国の市民もしくは居住者であること。
- 使用された芸術的な技法、ストーリーの絵画的な解釈、ストーリーとイラストの様式の適合性、プロット・テーマ・キャラクター・雰囲気や情報などの絵を通じた描写、子どもの読者を想定した表現であることが評価される。
- 本が子どもの理解力、能力、鑑賞力に敬意を払っていること。
- 本がそれ自身で完結しており、楽しむために他のメディアに依存していないこと。
なぜコールデコット賞が重要なのか?
この賞は、絵本のイラストレーションにおける最高の栄誉とされ、受賞作品は質の高いアートとストーリーを兼ね備えていることが保証されています。したがって、受賞作品は子供だけでなく大人にも楽しめるものが多いです。
受賞作品は、子供たちの想像力や創造性を刺激するものが多く、教育的な観点からも評価されています。イラストを通じて多様な文化や視点に触れることができるため、学習教材としても利用されることが多いです。
また、コールデコット賞受賞作品は、時代を超えて読み継がれることが多く、文化的にも重要な位置を占めています。これにより、世代を超えて親しまれる絵本が増えるとともに、絵本の文化そのものの発展において重要と言えるでしょう。
賞の名前の由来
賞の名前は、19世紀のイギリスの有名な絵本イラストレーター、ランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott)に由来しています。彼のイラストは、絵とテキストが相互に補完し合いながら物語を豊かにする手法で有名です。
受賞作品の特徴
コールデコット賞を受賞した絵本は、芸術性が高く、ストーリーテリング(物語を効果的に伝える技術)の質も高いことが特徴です。また、多くの受賞作品は独特の視覚的なスタイルや革新的なアプローチを持っています。
例えば、モーリス・センダックによって1963年に発表された絵本「Where the Wild Things Are」(邦題:「かいじゅうたちのいるところ」)は、イラストが非常に幻想的で、怪物たちの独特なデザインが特徴的です。これらのキャラクターは親しみやすく、同時に少し不気味な魅力を持っています。
センダックは繊細な色彩のバランスを用い、夢幻的な雰囲気を醸し出すのが上手です。特に、夜の森や海の場面での青や緑の使い方は、作品全体に神秘的な印象を与えています。
この絵本は文章が少ないシンプルな表現でありながら、イラストが感情や場面の詳細を豊かに描き出しています。
有名な受賞作品
以下は、有名なコールデコット賞受賞作品の一部です:
- 「Where the Wild Things Are」(Maurice Sendak):怪物たちとの冒険が描かれる、想像力豊かな作品。
- 「The Snowy Day」(Ezra Jack Keats):雪の降る街での少年の一日を描いた作品。
- 「The Very Hungry Caterpillar」(Eric Carle): 小さな毛虫が食べ物をたくさん食べて成長し、蝶になる過程を描いた作品。
まとめ
コールデコット賞は、絵本のイラストレーションにおける最高の栄誉であり、優れた芸術性とストーリーテリングを兼ね備えた作品が選ばれます。
この賞を受賞した絵本は、子供たちに深い感動や楽しさを届けるとともに、大人にも楽しめる魅力を持っています。
Always Sunday書店では、コールデコット賞受賞作品を多く取り揃えていますので、ぜひご覧ください。お子さんと一緒に、素晴らしい絵本の世界をお楽しみくださいね!